夢占いで意味のないシンボルについて

投稿日 2020.12.21 更新日 2021.01.11

夢占いは、夢の内容を構成するすべてのシンボルを使って診断を行う訳ではありません。明らかに、現実生活から強い影響を受けて見たシンボルは、夢占いの診断から除外するのが望ましいと言えます。具体的には、夢主が日頃から強い関心や興味を持っている事柄や物です。願望や欲望に由来するシンボルを織り交ぜて診断を行うと、客観性のない恣意的な診断になりがちです。それでは占いとは言えません。明らかに、願望や欲望に由来するシンボルは診断から除外したり、普通名詞化するのが適切と言えるでしょう。また、普段から何気なく見ているテレビ等の映像は、人間の意識に深く刻み込まれる傾向があるように感じます。ある意味でテレビと言うものは、視聴者をいかに魅了させて、番組やスポンサー商品の虜にするか画策されるものです。これはある種の洗脳です。

洗脳と言う言い方をしたら少し意地悪かもしれません。しかし、企業はあの手この手を使い、大衆の心を掴もうと躍起になっています。巷では「鬼滅の刃」なるアニメが流行しておりますが、その作品の主人公である竈門炭治郎が夢の中で登場して来ても、それを診断に使うのは不適切です。この場合、炭治郎に会った夢を見たのではなく、単にアニメの夢を見たに置き換えましょう。

ニュース映像も何気に深層意識に刻まれる場合が少なくありません。昨今の流行り病である「新型コロナウイルス感染症流行」も心理的に人間の心に強く作用する外的要因と言えるでしょう。強い不安や不快感の伴う事柄は夢のシンボルとして具現化しやすくなります。その場合、単に夢主の現実生活における不安が反映されただけに過ぎませんので、夢占いの診断には不適切なものとなります。

時にはスルーして良い夢、無視しても構わない夢もあります。夢占いでは、夢や夢のシンボルの取捨選択も重要となります。願望や欲望に由来するもの、不安や不快感に起因するものは、自分自身の問題ですから冷静になれば分かるはずです。夢の中で憧れのアイドルやスターが登場して来たとしても、夢主に対して警告的な意味合いを含む夢である場合がほとんどです。

この記事の内容をまとめると…

  • メディアに由来するシンボルは除外か普通名詞化が望ましい。
  • 夢の中で見たり感じたすべての要因、シンボルを使用して診断を行うこともない。シンボルの取捨選択も必要。
  • アニメやゲーム、ネットなどに由来するキャラクター類は、単に現実生活からの影響物に過ぎない。夢占い的な暗示性は低い。