夢占いは統計学の一種である

投稿日 2020.12.21 更新日 2021.01.27

よく、風水は統計学の一種と言われています。たしかに、長い歳月を経て多くの人々の知恵と経験を集積した幸運の百科事典、データベースのようなものになると言えるでしょう。同様に、夢占いも情報の蓄積で診断精度を高めて行くものなので統計学の一種と言えます。違いがあるとすれば、風水は万民受けであるのに対して、夢占いは夢主本人に最適化されたものへ進化して行きます。夢占いのシンボルは、老若男女問わず共通した意味を持っていたり、別の人にも同じ解釈のできる要素ではありますが、夢占いは一つのシンボルだけに着目して診断を行うことはありません。必ず複数のシンボルを使い、その組み合わせのパターンに応じた診断を下します。そうなると、中心的なシンボルは同じでも診断結果は大きく異なり、人によりけりとなります。

このため、シンボルの組み合わせパターンに対する総合的な解釈が、夢占いで本領が発揮される部分になると言えます。同じ犬に懐かれる夢(良縁を意味)でも、他のシンボルとの兼ね合いもあり一概には言えませんが、夢の中での時間帯が朝だと新しい出会い、夕方だと別離を意味しないとも限りません。当然、これに個々人のライフスタイルや価値観も大きく作用して来ます。

夢占いで誤解されがちな点として、特定のシンボルばかり注目して診断を行うことです。個々のシンボルの解釈はユングやフロイト等の心理学をベースにしているので、だいたい、どの夢占い師も同じ見解や考えを持っているものですが…どの夢占い師や夢占い診断サイトの解釈が正しいのか迷いはじめ、スランプ状態に陥ったり、夢占い自体に興味をなくす方が絶えません。

夢占いはそんなに単純なものではありません。初心者は試行錯誤の時期が続きますが、夢占い師のシンボル解釈を参考にしつつ、自分の中でトータルな経験則として積み上げて行くことで、半年も過ぎれば精度の高い自己診断が行えるようになります。夢占いは数日で習得できるものではありません。それなりの期間は必要です。最低でも数カ月は試行錯誤で鍛錬して行きましょう。

この記事の内容をまとめると…

  • 夢占いは経験を自分の中で蓄積して作り上げて行く自分だけのもの。
  • 個々のシンボルの意味は万民に共通するも、シンボルの組み合わせによる解釈で、診断の結果は人それぞれのものとなる。
  • 夢占いは必ず複数のシンボルを用いて解釈する。特定のシンボルだけに着目して診断を行うことはない。